デイブ・ムステインと馬場さんは「プロ」。

今日は「プロフェッショナル」
というのは、どういうことか、について
思った事、感じた事を書いています。



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デイブ・ムステインという
ミュージシャンがいます。

やかましい洋楽の世界で有名な
メガデスというバンドの人です。

ニュースで知った事なのですが
彼がとった行動がなかなか男らしい、
プロだ、と思ったんですね。

複数のバンドが一堂に集まって
コンサートを開くフェスティバル
というのがあります。

このフェスティバルにデイブ率いる
メガデスも出演する、という話だった
のですが、

彼は「ヘッドバンギング」のやり過ぎで
首と脊椎(せきつい)を痛めていて
緊急手術を受ける予定だったそうです。

「ヘッドバンギング」というのは
この手のジャンルに根付く文化で
首を激しく上下に振る動作です。

X-Japanのヨシキさんも同じ動作で
頚椎(けいつい)ヘルニアになって
頚椎カラーというコルセットを巻いて
いましたね。

ミュージシャン生命にかかわる
深刻なダメージなので、気をつける
べきですが、自分も昔してたことが
あります。

正直、首を振る事は音を楽しむという
観点からいけば、正確に音を聞けない
デメリットもあるため、やめました。

しかし「ヘッドバンギング」はある意味
文化であり象徴でもあるので、今も
やっているミュージシャンは多いです。

話を戻します。

デイブは緊急手術を受ける事と
他出演バンドとの共演は今まで何回も
あることからキャンセルの連絡をします。

そうしたら、連絡を受けた
マネージメント側の誰かが
「女々しい」と言ったようです。

それを聞いたデイブは「火」が着いて
首に注射、頚椎カラーを装着して
参加を決意してプレイしてきたそうです。

このことは「女々しい」と言った人
以外は誰も知らないと後に
インタビューに語っています。

「ヘッドバンギング」によるダメージは
言ってみれば、わたくし事、デイブ側の
問題なわけです。

ライブを観に来るお客様には
関係のない話なんです。

もし、デイブが

「俺は首が痛くて手術しなきゃ
ならないからライブはキャンセルだ。」

と言ったとしてもファンは理解して
くれたかもしれません。

しかし、ファンの気持ちの奥底には

「デイブはプロではない」と
秘かに思ってしまうのです。

「俺は首が痛くてもライブに
参加したんだぜ。」みたいな事を
ライブ中に言ったら、

これも「ダサい」と言われます。

デイブは事実を隠してライブで
プレイしてきた後の発言なので
「やるな、デイブ」となるのです。

これはミュージシャンとファンの
間の話でしたが、

教育の現場でこういう、わたくし事を
理由に授業を休んだりするケースが
あったりすると、生徒は何と思うか。

「先生はアマチュアだ。」

気持ちは、痛いほど分かるんだけど
わたくし事を優先した事で普通に
思われるんです。

レスペクトされないわけです。

思い返せば、自分が慕ってきた
あらゆる先生たちは「わたくし事」
をはさまないプロばかりです。

自分も気を引き締めて
デイブを見習おうと思った次第です。

自らの行動に対して「対価」を貰っている
のがプロの世界です。

ライブを観に来る観客、
授業を受ける生徒は、

魅せる側、授業を行う側の様子を
よく見ています。

「他人の評価」というのが
常に付いて回ります。

「他人の評価」
「自分はどう観られているのか」

という事に対して

しっかりと取り組んでいる、ある、
プロレスラーを思い浮かべます。



16文キックの技で知られる、
ジャイアント馬場さんの言葉
を引用します。

「リングというのはいいか、
ただの四角い場所ではなくて、
高くて広くて無限のものなんだと
いうことを覚えておけ。」

「たとえばロープに走ったり、
コーナーポストに登ったり、場外に出てみたり
することによって、限られた空間をより広く
ダイナミックに使うことができる。」

「それによって、自分をお客さんに
より強くアピールすることができるんだ。」

「さらに観客席からリングを見てみれば、
お客さんから自分達がどう見られているのか
ということがわかってくるから、そこからまた
新しいアイディアが出てくる。」

「観客席といっても、リングに近いところから
1番遠い席までさまざまなわけだから、
できるだけいろんな場所に行ってみる。」

「さらにお客さんは会場だけではなく、
テレビの向こう側にも居る。だから
それぞれの人の目に、自分の姿がどう
映るのかということを考えてみる。」

「そうやっていろいろ工夫すること
によってオリジナリティが生まれてくる。」

「そしてそのオリジナリティこそが
プロの技というものなんだ。」

自分はどう観られているのか、
ここまで考えてレスリングしてたんですね。

身長209センチもあるので、嫌でも
目立ちますが、パフォーマーとしての
心構えが素晴らしいと思いました。

プロである事は、

デイブのように「わたくし事」をはさまない、
馬場さんのように「他人からの評価」を意識する、

という事を学びました。

プロに必要な要因を聴いてみる。

https://naturalsuccess.jp/XBuddha/gold/special/#Iigiiw



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