地域の力を引き出す企業(ブック・レビュー)

こんにちは、クノケンです。

今日はアマゾン・ベスト・セラー
ブック・レビューです。

地域の力を引き出す企業
グローバルニッチトップ企業が示す未来
細谷祐二さん



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日本は1991年にバブルが崩壊してから
2010年代後半に至ってもデフレ経済から
完全には脱却出来ていない。

この間、エレクトロニクス分野を中心に
名だたる大企業が、「選択と集中」の下で
身を切る大改革を行い、それでも展望が開けず
外国企業に買収されるなど苦境にあえいでいます。

この問題の打開の方法は「分社化」
小さくなること、としています。

これが成功する可能性として
過去の日本の歴史にある戦前の四大財閥
(三井、三菱、住友、安田)の持株会社は
スリムな会社組織であったこと。

新規事業分野の必要が生じる度に
新しい事業会社を子会社として
設立した例がある。

もう一つは、

戦後、高度成長期から80年代まで
既存企業からスピンオフした企業が
上場する上場子会社という形の分社化が
企業活力の源泉になった。

富士電機から富士通、
富士通からファナック、ニフティ
のような例です。

また、ジャーナリストで文筆家
ジェイン・ジェイコブズの二番目の著作
「都市の経済」では都市とイノベーションと
中小企業の関係を描いている。

1、国や地域の発展はイノベーションによってもたらされる。
2、イノベーションは多様性のある都市から生み出される。
3、中小企業が次々に枝分かれして増えていく事で
都市は多様性を増していく。
4、中小企業は都市の多様性の下でイノベーションの担い手と
なる、という考え方です。



そして工業が第一の段階である職人仕事、
第二の段階である大量生産を経て
第三の差別化生産の時代になると予言をしており
世界経済の流れを言い当てています。

第三の差別化生産の特徴は
製品差別化に基づいていて、

大量生産品と性能、デザイン、ブランドなどの点で
異なると消費者、ユーザーに認識させ、市場を新たに
作り出すこと、既存市場をセグメント化する製品戦略。

地域や国の経済にとって
規模は小さくても元気な企業が多数存在することは、
重要な資源。

著者はGNT企業を目指して欲しいと
言っています。

ニッチ
量産製品と差別化することで新しい市場を作り出す事

トップ
そこで競争力を背景とした一定の市場シェアを確保する事

グローバル
そして輸出を目指すこと。

今後目指すべきモデル、市場に直接売れると
自社製品を持ちたいのであれば、モデルとすべきは
GNT企業であること。

GNT企業の事例と自社を比較して
違いをはっきり認識する必要がある。

自社とは異なるタイプの企業が存在する
ことを心に刻んで欲しい。

自社の見本とすべきGNT企業を見つけ
さまざまな面で交流を深めることを勧める
としています。

日本に分布するGNT企業として
たくさんの企業が紹介されていますので
興味のある方は手にとってみてください。

日本の未来に役立つものを創造する企業のためにコピーを書く。
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